第八回センチメンタル・スケッチ・ジャーニー
シシリア〜イタリア〜シチリア〜イタリア〜
ニュー・シネマ・パラダイス


 

 シチリア島の寒村、パラッツォ・アドリアーノ。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」では、映画少年トトは、村にただ一つしかない映画館の
老映写技士アルフレードに映画のことをすべて教えられ成長する。
 青年になったトトは、青春の夢〜映画監督になること〜を叶えるためローマへと旅立つ。
老映写技士アルフレードの「故郷に帰って来るな!」という言葉を背に。
つまり「この村に居残っているかぎり、安逸な生活はあるかもしれないが、
青春の夢は、かなえられないから」と……

 ジュゼッペ・トルナトーレ監督の自伝的映画の舞台が、このパラッツォ・アドリアーノである。

 その広場は、まるで映画セットのようで、書割を思わせる家並みが広がっていた。
みごと映画監督になり、30年ぶりに故郷に帰ってきたトトの目の前には、
何も変わっていない故郷の風景があった。老映写技士アルフレードの死以外には……