第九回センチメンタル・スケッチ・ジャーニー
シシリア〜イタリア〜ナポリ・プローチダ島
サンタ ルチア


 

ナポリを見て死ね

古来有名なこの言葉は、観光地のキャッチフレーズとしては、
ここに極まったような名文句である。
でも現実のナポリは、喧騒と埃にまみれ、ゴミの溢れた街でもある。
 とは言っても、世界のどこの観光地に行っても、裏に回れば
大なり小なり「汚い」部分はあるものだ。
ナポリの場合、それが極端なだけなのだ。

 ナポリ湾の名所、「サンタ・ルチア」の唄にも歌われた
昼下りの美しい港では、豪華ヨットがゆったりと浮かんでおり、
青いテントのレストランは、夕暮れを待ちながらアモーレ(恋)
の予感を感じさせる雰囲気に溢れていた。
 「ナポリを見て死ね」は、深読みすると「都市にも人生にも、
表と裏があるものだ。
それをナポリに来て学べ」という人生訓かも知れない。