第一回センチメンタル・スケッチ・ジャーニー
 中国・マカオの路地を彷徨う 〜
 
福隆新街



福隆新街は、元遊廓でかなり栄えた街だったという。
でも今は、営業活動がされているわけでなく、
小さい中華料理の店や金物屋などがほそぼそとあるだけである。

 ところで新しい文化は、「下層」から生まれるという。日本でも歌舞伎は、
京の河原の見世物芸から興ったし、文楽や芝居の題材は、
花街から採ったものが多い。又、遊郭の座敷では、音曲や踊りが競われた。
こうして東洋では、西洋の禁欲的な姿勢に比べ、現世の歓楽的な
愉しみを求めることに比較的寛大だったようだ。そして、そこから人生を
本音で楽しむ文化・芸術が生まれたのである